海外旅行におけるホテルの選び方について
スィートルーム
テレビなどで報道される高級ホテルのスィートルーム、貴賓室、特別室などの様子を見ていると、清水の舞台から飛び降りたつもりで、一生のうち一度ぐらいは滞在してみたいと思いますが、日本の常識から考えると、スタンダードルームよりも1ランクでもお部屋のアップグレードをすると、すぐに数万の追加料金がかかるということも特に珍しいことではありません。ましてや、スィートルームクラスともなると、スタンダードルームの十倍、あるいは数十倍の価格設定になっていることも少なくありません。
ですが、海外のホテルにおいては、世界高級ホテルチェーンのホテル、モルディブなどのように、価格帯からも高級感をアピールしているホテルなどの他は、お部屋のランクアップの料金が、日本よりもずっと安価な設定になっていることが多いのです。
特に物価の安い発展途上国では、ハイクラスな部屋の利用代金を高く設定して、利用者のいない空室の日が続くよりも、少しでも安くして空室の日をなくす方向に持って行く方がホテルの利益が上がると考えている施設が多いのです。ですから、お部屋に対する追加料金相場について、日本での常識を知っている海外の旅行会社は、このランクアップの追加料金を少々高値に設定して、利益を上げているという部分があるのです。
そのため、自分でホテルに直接予約をしようと考えている場合は、ホテルの予約ページにお部屋のカテゴリーや追加料金が明記されていない場合は、問い合わせた上で、少々ランクアップした部屋でリッチな気分を満喫すると言う滞在法は、大変お勧めできます。
新婚旅行
航空機内のサービスにおいて、「ハネムーナー」に対しては、至れり尽くせりの特典があるのをご存知ですか?食事のメニューにスペシャルが加えられていたり、降り際にウェディングケーキや記念品などがプレゼントされたりしている様子を見たことがあるかと思います。
このサービスを受けるためには、ごく稀に結婚式の時の誓約書コピーの提出を義務付けられる場合もありますが、多くの場合は予約時に新婚旅行であることを申告すれば良いだけの話で、それほど手間を掛けることもなく誰もが利用できるサービスの一つなのです。
ホテルの滞在時においても同じことが言えます。新婚旅行カップルへのおもてなしともなれば、ホテル側は様々な特別サービスを用意してくれます。部屋に通された時にはベッドの上がたくさんの花で飾られていたり、テーブルにケーキが用意される、食事の時にシャンパンの無料サービスなど、それぞれのホテルの奉仕方法を競い合っているのではないかと思えるぐらい、バラエティに富んだ、大変嬉しいサービスを用意して歓迎してくれる場合が多いのです。
これらのサービスに追加料金がかかることは、特に海外のホテルにおいては大変稀です。ホテルでのハネムーナーサービスを受けることも、航空機と同じように特別に難しい手続きや申告があるわけではありません。予約時の特記事項として、「新婚旅行」と明記するだけの話というのが殆どです。
これらのウェディングサービスの内容に関しては、ホテルのHPで紹介されている場合もあるので、新婚旅行の場合は特に、そのサービス内容をホテル選択のための一要素としているカップルも多いようです。
子連れのファミリー旅行
ファミリー旅行でホテルを利用する場合、海外のホテルの多くは12歳という年齢が、子供と大人の料金を分ける境目となりますが、12歳以下の子供に関しては、3歳→6歳→12歳という節目で、それぞれのチャージ方式に分けられている場合が多いと思います。
3歳以下の幼児に関しては、ベッドを両親とシェアする限りは全くの無料となるケースが多いようです。また、6?12歳までの子供に対する料金システムは、その滞在先のホテルによっていろいろ違うのですが、両親とベッドをシェアする限りは部屋代に関しては無料で、食事代のみ大人料金の一定のパーセンテージがチャージされるという規定のされ方もあれば、分かり易く、大人の宿泊料金の一定のパーセンテージの金額を、全ての子供の滞在のために支払うという規定の仕方もあるのです。
この子供の滞在に対する料金規定は、それぞれのホテルによってかなり大きな差があります。そして、これらの規定の中には、世界有数の高級ホテルなどで、大人料金はそれなりの高額であっても、子供料金は大変安価である場合もあるのです。こういうホテルはファミリーに取って、大変嬉しい穴場となります。
ですから、子様連れのファミリー旅行では、好みの施設をピックアップし検討に入る段階で、大人の宿泊代金が高いからと言ってすぐに諦めるのではなく、子供料金についてもよくよく目を通します。場合によっては親子3人で高級ホテルを利用する代金が、中級ホテルを利用する代金よりも安上がりと言うケースもなきにしろあらずなのです。
記録を残す
国内外を問わず、旅行好きでちょくちょく出かける人には、その都度旅行記を作成して保管しておく、こまめな人も数多くいますが、その中でもホテル滞在については、あえて別のファイルを用意して、いろいろ記録したものを残しておくと、特に自由旅行に関しては、その後の旅行のために大きく役立てることができます。
この滞在場所の記録には、宿泊代金や領収書はもちろん、ホテルのパンフレットや、滞在中利用した有料サービス、無料サービスの内容などについても詳しく書き残しておくのです。そして、ホテルの宿泊代金については、それぞれの国内一般生活物価に対して、どれぐらいのランクのホテルに、どれぐらいの価格を設定しているか、その割合について計算してみるのです。
極端な例を挙げると、米を1kg100円相当額で販売している国で利用したホテルの宿泊価格は1万円、また、米を1kg10円相当額で販売している国で利用しているホテルの宿泊代金が千円だったとします。宿泊価格自体は10倍もの差がありますが、生活物価そのものに対する宿泊価格の設定の仕方は同程度であるとみなすことができます。
こういう数字を重ね見て行くと、その国それぞれの「外国人価格」の相場と結び付けて考えることができ、この数字は観光地での買い物の時などに「値切りの度の目安」としても使えるのです。
体験を有意義に
現在公開されているガイドブックや一般の人の旅行ブログの旅行体験談などは、旅行者の力となる時もあり、また、敵となることもあります。特にその国々に数えきれないほど数多く存在する宿泊施設の情報に関しては、一つのものに対しての感じ方は十人十色ですから、ある人が良いと思ったものを、他の人全てが良いと思うとは限らないからです。
ですが、人によって見方が違うと分かっていても、ことに宿泊施設に関しては自分が旅行で体験したことを、その施設を利用する他の旅行者のお役に立てるよう、公開する心がけを持つことはとても大切なことです。そこで、より有意義な旅行情報を作成、公開するためには数字を多く用いるのです。そうすれば言葉による伝達から生じる誤解は随分減ってくるものです。
例えば、「この宿は高かったのによくなかった」と書かず、「この宿は高く5000円も支払ったのによくなかった」といった言い方をすれば、5千円という金額が高いと思う人にも、安いと思う人にも、その宿の評価が明確に伝わります。
宿泊施設の選択に限らず、ガイドブックを始めとする旅行情報において、人が受ける印象の差で誤解が生じたために発生したトラブルは、日本とは全く別の状況を持つ、また、未知なる地である外国では、少ないことではありません。ですから、自分の体験談を、より多くの今後その地を訪れる人々に有意義に使用して頂ける様に、作成側がちょっとした配慮をすることを心がけたいものです。
日本のどこかで自分の情報を参考にして旅行に出た人が「あの体験情報のお陰で素晴らしい旅行ができた」などと思ってくれたとしたら、旅行を愛する自分に取ってこれほど嬉しいことはないと思うのです。